得点と打点は似ている言葉ではありますが、野球においては、別々の意味で使われています。
得点はどういう時にスコアブックに記録されるのか、また打点はどういう時にスコアブックに記録されるのか全く異なります。
しかし、その違いがわかれば、打撃の記録にも興味がわいてくるのではないでしょうか。
そこで、今回は得点と打点の意味や違いについてお伝えしていきたいと思います。
得点とは?
まずは、打点に比べてわかりやすい得点から解説していきたいと思います。
得点とは、
走者が本塁に触れるときに記録される点数です。
もう少しかみ砕いていえば、
ランナーが、本塁にホームインした時に記録されるものを得点と言います。
これは、どんな形でもチームの点数となります。
また同時に、そのランナーにも個人記録として、得点が1点記録されます。
(出典:http://www.asahi.com/koshien/)
ポイントとしては、
誰に対して記録されるものなのかが重要です。
どういう形でランナーとして出塁したのか、また、その後にどのような形で本塁に帰ってきたのかを問わず、本塁にホームインすれば、ランナーに得点として、1点記録されることになります。
たとえ、打者がホームランを打った場合でも、もちろんランナーとして本塁にホームインするので、得点となります。
まとめますと、
得点は、
本塁にホームインした場合、チームの点数となると同時に、
そのランナーに対して、得点として記録されるものです。
打点とは?
打点は得点に比べると少しだけややこしいかもしれません。
ただ、あるポイントさえつかめば、すぐに理解できると思います。
ポイントとしは、得点と同じで、誰に対して記録されるものなのかが重要です。
打点とは、
打者が、ヒット、押し出しの四死球、犠打、犠牲飛球、内野ゴロ、打撃妨害、走塁妨害、フィルダースチョイスで走者が得点した場合に、
打者(打った人)に対して、記録されるものです。
重要なのは、打者に対して記録されるものです。
ですから、例えば、
打者がヒットを打って、2人の走者が本塁にホームインした場合は、打者に2点の打点が記録されます。
また、打者がホームランを打った場合は、ランナーが1人いる場合であれば、
ランナーが本塁にホームインする1点と、打者が本塁にホームインする1点の合計2点が打点として打者に記録されます。
ただし、1点だけ注意して頂きたいのが、
打者が打った打球で、守備側がエラーした場合です。
このケースで、ノーアウト又はワンアウトで、守備側にもしエラーがなくても、得点できたと判断できる場合のみ打点として記録されます。
しかし、守備側にエラーがなければ、ダブルプレーとして、得点できていなかったと判断された場合は、いくら得点が入っても、打点としては記録されません。
なぜなら、もし守備側にエラーがなければ、ダブルプレーとなっていて、得点が入っていなかったからです。
かなりややこしいので、打者が打った打球で、守備側にエラーがあった場合に得点した場合は、打点としては認められないケースがあると考えていただければ良いでしょう。
もう少し得点と打点の理解を深めるために、応用の問題を出しますね。
前提として、ランナーが3塁のケースです。
このケースで、打者がホームランを打った場合、打点と得点はどう記録されるでしょうか?
答えは、
打者 → 打点2点(ランナーがホームインした1点と打者がホームインした1点)、得点1点(自分がホームインした1点)
ランナー → 得点1点(自分がホームインした1点)
どうだったでしょうか。
これで、得点と打点の理解が深まったのではないでしょうか。
野球の基本的なルールについては、こちらの記事がオススメです。
野球のルールを知らない初心者に!簡単でわかりやすい説明とは?
まとめ!
このように、得点も打点も誰に対して記録されるものなのかが重要になってきます。
もう一度おさらいしますと、
得点は、
ホームインした場合に、そのランナーに対して1点記録されます。
打点は、
打者が打って、ランナーがホームインした場合に、
ランナーに得点が記録されるともに、
打者に打点として、ホームインしたランナーの数に応じて記録されます。
少しは得点と打点の違いが分かったのではないでしょうか。
今回は、野球の打点と得点の意味や違いをお伝えしました。