(出典:http://matome.naver.jp/)
打率が高いと、巧打者のイメージが強いと思いますが、
出塁率が高ければ、どのようなイメージをおもちでしょうか?
出塁率が高いと、粘り強いバッターというイメージをもっている人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「出塁率の意味や計算方法やランキング」をできるだけわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
出塁率とは?
「出塁率」とは、
バッターの能力を示す指標の一つとして、バッターが塁に出塁する確率を出塁率と言います。
この出塁率が高ければ、高いほど、ランナーとして出塁する確率が高いことを表します。
また、もう一つわかることとすれば、
そのバッターの打率よりも大幅に出塁率が高いと、
そのバッターは、ボールの見極めが良くて、選球眼が良い選手であるということがわかります。
なぜなら、打率よりも大幅に出塁率が高いと、ヒット以外での四球などでの出塁が多いことがわかるからです。
もう少しわかりやすく言えば、
ストライクとボールの見極めがしっかりとできているから、四球が多くなり、その結果として、出塁率が高くなっていることがいえるからです。
また、逆に、早打ちのバッターは、早いカウントから積極的に打つので、おのずと四球が少なくなり、出塁率は打率とあまり変わらないような出塁率になるでしょう。
ですので、出塁率としては、自分の打率よりも大きく上回っている方が、良い選手ということになります。
出塁率の計算方法とは?
「出塁率の計算方法」は、
出塁率=出塁数(ヒット数+四球数+死球数)÷(打数+四球数+死球数+犠飛数)
小数点第4位を四捨五入して求めます。
この出塁率を算出するには、
まず分子の出塁数を計算しなければなりません。
この出塁数で気をつけるべきポイントは、
失策での出塁やダブルプレイ崩れによる出塁は含まれません。
次の分母ですが、
この打数とは、
打数=打席数-(四球数+死球数+犠打数+犠飛数+打撃妨害+走塁妨害)
打席数=打席に立ったすべての数
分子の出塁数を、打数に四球数と死球数と犠飛数を足したもので割って算出します。
ここで、誤りが多いのが、分母で割るのは、打席数ではないということです。
打席数だと思っている人が、けっこう多いのです。
間違えないように注意が必要ですね。
また、プロ野球のタイトルで、
この出塁率は、規定打席に到達したバッターの中から、最高出塁率の選手を表彰しています。
それでは、次に、その出塁率のランキングを見ていきたいと思います。
出塁率のランキング!
(出典:http://matome.naver.jp/)
1シーズンでの出塁率のランキングです。
1位 落合 博満 .487 ロッテオリオンズ (1986年)
2位 落合 博満 .4806 ロッテオリオンズ(1985年)
3位 ランディ・バース .4805 阪神タイガース(1986年)
通算の出塁率のランキングです。(4000打数以上)
1位 王 貞治 .446 読売ジャイアンツ
2位 落合 博満 .422 ロッテオリオンズ(他3球団)
3位 松井 秀喜 .413 読売ジャイアンツ
これを見てみると、有名な選手ばかりがランキングしていますね。
特に際立っているのが、落合博満さんです。
1985年と1986年は、落合さんが、2年連続で3冠王を達成された年になります。
また、シーズンでの記録で3位.4805のランディ・バースさんも、落合選手と同じ、1985年と1986年に2年連続での3冠王に輝いた2年目の年の成績に当たります。
2人とも相当凄いですね。
5割近い出塁率なので、ほとんどの打席で出塁していることになります。
また、通算記録では、世界のホームランキング、王貞治さんが落合さんに大きく差を広げての1位となっています。
通算で.446ということは、
毎シーズン、高い出塁率をずっとキープしつづけてきたことがわかりますね。
王さんは、ホームランだけに目がいきがちですが、相当選球眼が良かったことがわかります。
その選球眼が良かったからこそ、ホームランがたくさん打てる要因の一つとなったのでしょう。
まとめ!
このように、出塁率について、お伝えしていてきました。
出塁率とは、
バッターの能力を示す指標の一つとして、バッターが塁に出塁する確率を言います。
出塁率の計算方法は、
出塁率=出塁数(ヒット数+四球数+死球数)÷(打数+四球数+死球数+犠飛数)
そして、小数点第4位を四捨五入して求めます。
また、出塁率ランキングでは、
1シーズンの1位が、落合博満さんの出塁率.487(1986年)、
通算記録の1位が、王貞治さんの出塁率.446です。
ここまで知っていれば、出塁率に関しては相当知っていることになります。
これからは、少し違った視点で野球が楽しめるのではないでしょうか。
今回は、出塁率の意味や計算方法などをお伝えしました。