NEW YORK, NY - APRIL 16: (NEW YORK DAILIES OUT) Masahiro Tanaka #19 of the New York Yankees in action during the first inning against the Chicago Cubs during the first game of a doubleheader at Yankee Stadium on April 16, 2014 in the Bronx borough of New York City. The Yankees defeated the Cubs 3-0. (Photo by Jim McIsaac/Getty Images)

(出典:http://pinky-media.jp/)

プロ野球のシーズンが終了間際になると、防御率ランキング争いが激しくなってきます

 

野球が詳しくない人にとっては、この防御率は、高い方が良いか、低い方が良いのかや目安もわからない思います。

 

また、防御率の出し方さえも知らないことでしょう。

 

そこで、今回は、「防御率の意味や計算方法や見方」などをできるだけわかりやすくお伝えしていきたいと思います。

 

防御率とは?

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(出典:http://www.sankei.com/)

 

「防御率」とは、

 

ピッチャーの指標を表すもので、

 

ピッチャーが、規定イニングで、何点の自責点を取られたのかを示した数値である。

 

ですので、その防御率が低ければ低いほど、そのピッチャーが優秀ということになります。

 

防御率は、バッターの打率のように、ピッチャーを評価する上で、重要な指標といえるでしょう。

 

次に、ピッチャーの勝ち数と防御率の評価の比較ですが、勝ち数の多いピッチャーと防御率の良いピッチャーのどちらが評価されると思われますか?

 

例えば、15勝で、防御率4点台のピッチャーと、

 

10勝で、防御率2点台のピッチャーであれば、

 

後者の10勝で、防御率が2点台の投手の方が評価されるでしょう。

 

なぜなら、防御率が2点台のピッチャーは、

 

たまたまチームの打線に恵まれていないために、勝ち数が少ないだけだからです。

 

また、エース級のピッチャーは、防御率が良いけれども、物凄く勝ち数が少ないケースがよくありますよね。

 

なぜ防御率が良いにも関わらず、勝ち数が少ないのか?

 

それは、

 

相手チームは、そのエースピッチャーだと点数が取れないのは事前にわかっているので、敢えてエース級のピッチャーを登板させてくるからです。

 

例えば、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が、2016年の防御率が3.07で、アメリカン・リーグの3位と好成績でしたが、勝ち数が14勝と少なかったのは、

 

田中将大投手が投げる試合は、

 

大体相手チームのピッチャーがエース級のピッチャーとの対戦が多く、ヤンキース打線が、あまり点数を取れなかったことが原因でしょう。

 

さすがに、相手チームのピッチャーも防御率が2点台とか好投手であれば、打ち崩すのが難しいですよね。

 

そして、結果として、田中投手が、7イニングを投げて2点くらいしか点数を取られていない好投した場合でも、打線が奮起しないことが多く、勝ちにつながらないからです。

 

メジャーリーグでは、

 

勝ち数が少ない場合であっても、防御率が良ければ、ピッチャーの評価が物凄く上がります。

 

ですので、ピッチャーを評価する際には、

 

勝ち数も重要な指標ですが、防御率も同じくらい重要なものといえるでしょう。

 

防御率の計算方法とは?

June 4, 2014 - Atlanta, GA, USA - Seattle Mariners' Hisashi Iwakuma delivers a pitch against the Atlanta Braves during the first inning on Wednesday, June 4, 2014, in Atlanta. (Credit Image: (C) Curtis Compton/MCT/ZUMAPRESS.com)

(出典:http://soto.jp/)

 

「防御率の計算方法」とは、

 

防御率=(自責点×9)÷投球回数

 

以上の計算方法で、防御率を求めます。

 

防御率は、小数点第3位まで求め、四捨五入します。

 

また、投球回数が、イニング途中に降板した場合などの端数、1アウトなどは、0.333として計算します。

 

1アウト→0.333

2アウト→0.666

 

自責点について、

 

エラーによって取られた点数は、自責点とはならないので、防御率には考慮されません。

 

具体的な計算方法を例を挙げて説明します。

 

①6イニング投げて、自責点2の場合

 

(2×9)÷6=3.000

 

 

したがって、防御率は、3.00となります。

 

②6イニング2/3を投げて、自責点2の場合

 

(2×9)÷6.666=2.700

 

 

したがって、防御率は、2.70となります。

 

次に、防御率関連で知っておいた方がよいのは、

 

プロ野球のピッチャーのタイトルで、

 

そのシーズンで、最も良かったピッチャーに「最優秀防御率」の贈られます。

 

これは知っておいた方がよいでしょう。

 

まとめ!

 

このように、防御率に関して、少しずつ理解が深まってきたのではないでしょうか。

 

防御率とは、

 

ピッチャーの指標を表すもので、

 

ピッチャーが、規定イニングで、何点の自責点を取られたのかを示した数値である。

 

防御率の計算方法は、

 

防御率=(自責点×9)÷投球回数

 

この算式により、計算できます。

 

このように、防御率の計算ができるようになると、また違った目線で野球を楽しめるのではないでしょうか。

 

今回は、ピッチャーの防御率の意味や計算方法をお伝えしてきました。