(出典:http://www.yakyu-niki.com/)
ワイルドピッチ(暴投)とパスボール(捕逸)は、似ているようで、明確に異なります。
誰に対するエラーで、スコアブックには、どのように記録されるのか?
しっかりとした違いを知らない人にとっては、どう記録すればよいのか悩むのではないでしょうか。
野球では、打ったり、投げたりしてスコアブックに記録される以外にも、ワイルドピッチやパスボールや盗塁成功など様々なプレイを記録しなければなりません。
そこで、今回は、ワイルドピッチとパスボールの違いをできるだけわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
ワイルドピッチとは?
まず、ワイルドピッチの意味からお伝えしていきたいと思います。
ワイルドピッチとは、
「キャッチャーが普通の守備行為によって、止めたり処理することができないほど高すぎ、低すぎ又は横に逸れるなどした投手の正規な投球のこと。及び、このことが原因で走者を進塁させた場合に付される守備記録。」
少し定義が難しすぎて、ちょっと理解するのが難しいような気がしますので、少しかみ砕いて説明しますと、
ピッチャーが投げたボールが、キャッチャーの捕れないような高い、低いところなどに投げたため、キャッチャーが後ろに逸らしてしまったことです。
これなら、まだ少しは理解しやすいのではないでしょうか。
次に気になるのが、スコアブックにはどう記録すればよいのか?
これについては、
ピッチャーにエラーがつきます。
これは、誰の責任で、起きたのかという観点で考えるとよいでしょう。
ピッチャーの投げたボールが、後ろのバックネットに直撃するくらいのあまりにも高いボールであれば、キャッチャーはさすがに捕れないですよね。
そういう場合は、ピッチャーの責任で起きてしまったから、ワイルドピッチということになります。
そういうのをイメージしていただければ、ワイルドピッチについては、わかりやすいでしょう。
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=p7P0YkmiD9I)
パスボールとは?
パスボールとは、
「投手の投球が捕手の捕球可能なコースにありながら、捕球できなかったために走者を進塁させることです。」
パスボールは、比較的理解しやすいのではないでしょうか。
もう少し、簡略して説明しますと、
ピッチャーが投げたボールをキャッチャーが捕球できるのにも関わらず、後ろに逸らしてしまうことで、ランナーを進塁させてしまうことです。
ちなみに、このパスボールは、キャッチャーにエラー(失策)がつきません。
なぜなのか?
それは、キャッチャーは、1試合にピッチャーのボールを約150球近く捕球するので、他の野手に比べると、明らかに守備機会が多いことから、エラーには含めません。
ちなみに、2016年のシーズンで、オリックス・バッファローズが、チームとして史上初のパスボール「0」を記録しました。
これは凄いですね。
プロ野球の試合は、年間約140試合あるのにも関わらず、さすがにパスボール「0」というのは、いくらプロといっても驚愕的な数字ですね。
この辺りのことを知っておけば、パスボールについては、十分でしょう。
まとめ!
このようにワイルドピッチとパスボールの違いがわかってきたのではないでしょうか。
まとめてみますと、
ワイルドピッチは、
ピッチャーが投げたボールが、キャッチャーの捕れないような高い、低いところなどに投げたため、キャッチャーが後ろに逸らしてしまったことです。
パスボールとは、
ピッチャーが投げたボールをキャッチャーが捕球できるのにも関わらず、後ろに逸らしてしまうことで、ランナーを進塁させてしまうことです。
そして、パスボールについては、キャッチャーのミスではありますが、キャッチャーにエラーがつきません。
このあたりを知っておくと、ワイルドピッチとパスボールについては、十分でしょう。
今回は、ワイルドピッチとパスボール違いについて、お伝えしました。
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