(出典:http://zaka-think.com/)
野球のルールで「インフィールドフライ」という意味をご存知でしょうか?
インフィールドフライは、場合によっては、ファールとなったり、ランナーがタッチアップできたりと、
少し複雑なプレイだと思います。
そこで、今回は初心者の人にでもわかりやすく「インフィールドフライ」が宣告された場合について、解説していきたいと思います。
インフィールドフライとは?
「インフィールドフライ」とは、
前提条件としては、
アウトカウントが、ノーアウト又はワンアウトで、
ランナーが、1、2塁又は満塁の場面です。
そして、その際に、バッターが内野フライを打ち上げた時に宣告されるフライをインフィールドフライと言います。
打者は、インフィールドフライを宣告された時点で、アウトになります。
そして、走者は野手がフライを落球しても次の塁に進まなくてもアウトになりません。
また、インフィールドフライが宣告されても、守備側が飛球を捕らずに、打球がファールゾーンに落ちた場合は、ファールとなります。
さらに、インフィールドフライが宣告されて守備側が飛球を捕球後は、
ランナーはリタッチ(例えば、2塁ランナーなら、2塁に帰塁すること)すれば、状況によって、タッチアップをしても良いとされています。
ちなみに、インフィールドフライのルールができた背景としては、
守備側がフライをわざと捕らずに、ダブルプレイを取るのを防ぐために作られたルールです。
続いて、もう少しわかりやすく、理解していただくために、過去にあったインフィールドフライで、サヨナラゲームとなったエピソードをお伝えしたいと思います。
2015年5月4日の広島VS巨人!
この広島と巨人の試合は、2対2で9回裏の広島の攻撃を迎えました。
アウトカウントが、1アウトで、ランナー満塁の場面でした。
先ほどのインフィールドフライの前提の場面ですね。
打者は小窪哲也選手で、小窪選手は、本塁付近にフライを打ち上げました。
そして、その飛球に対し、即座に2塁塁審と3塁塁審がインフィールドフライを宣告しました。
そこで、捕球を試みた守備側のサードの村田修一選手とファーストのフランシスコ選手の連携がうまくいかなかったことから、その飛球を落球してしまいました。
その後、ファーストのフランシスコ選手は、ボールを捕り、本塁を踏み、1塁に投げようとしましたが、そのすぐ直後に、3塁ランナーの野間峻祥選手が本塁を駆け抜けて、広島がサヨナラ勝ちとなりました。
なかなかこのような形で、試合が決まることはありませんので、物凄くレアなケースです。
本来ならば、インフィールドフライというのは、通常1人の審判が宣告すれば、それに伴って他の審判もインフィールドフライの宣告をしなければならないが、さきほどのケースでは、なぜか球審がインフィールドフライの宣告をしませんでした。
それは、ボールの近くにいた球審は、フェアかファールの判断をしなければならなかったので、混乱してインフィールドフライの宣告をしなかったらしいです。
ちなみに、先ほどのプレイであれば、ファーストのフランシスコ選手は、本塁を踏むのではなく、ボールをもって、直接3塁ランナーの野間選手にタッチプレイをしていれば、3塁ランナーはアウトとなっていました。
少し複雑な状況でしたが、インフィールドフライの意味がなんとなく理解できたのではないでしょうか。
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まとめ!
このように、インフィールドフライは少し複雑ではありますが、簡単に言えば、
アウトカウントがノーアウトかワンアウトで、
ランナーが1、2塁もしくは満塁で内野に小フライが上がれば、インフィールドフライが宣告されて、打者がアウトになるということです。
打者は、インフィールドフライを宣告された時点で、アウトになり、走者は野手がフライを落球しても次の塁に進まなくてもアウトになりません。
また、インフィールドフライが宣告されても、守備側が飛球を捕らずに、打球がファールゾーンに落ちた場合は、ファールとなります。
インフィールドフライは少し複雑かもしれませんが、以上のポイントを理解していただければ十分でしょう。
今回は、インフィールドフライを解説いたしました。
少しでも野球のルールの理解の支えとなれば、うれしく思います。