野球の試合を観ていると、実況アナウンサーがたまにですが、
「フォースアウトで、スリーアウト」などということを言っているのを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
野球のルールを知らない人からすれば、「フォースアウトで、スリーアウト」って何と思いますよね。
たしかに、「フォースアウトで、スリーアウト」って落ち着いて考えてみると、
フォースアウトを、4アウトと捉えると、
「4アウトで、3アウト」となり、おかしいって思えます。
このように、野球独特のルールでよくわからないことが多々あると思います。
しかし、一見わかりにくくても、実は説明すれば、簡単なことが多いのが野球のルールです。
ですので、今回は、フォースアウトとタッチアウトの違いをできるだけわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
フォースアウトとは?
「フォースアウト」とは、デジタル大辞泉の定義では、
「野球で打者が打って走者となったとき、すでに塁に出ていた走者が次塁につく前に、野手がボールをもって走者、あるいは次塁に触れてアウトにすること。」
という意味となっています。
なんだか何を言っているのかよくわからないですね。
野球をしている人なら、なんとか理解できるかもしれませんが、それでもあまりよくわからないような感じです。
もう少しわかりやすく具体例を挙げて説明したいと思います。
例えば、
アウトカウントがノーアウトで、ランナーが1塁の場面を前提とします。
そこで、バッターが、セカンドゴロ打つと仮定します。
そして、守っているセカンドが捕球後、1塁から2塁に向かうランナーが2塁ベースに着くよりも早く2塁に投げ、アウトにすることをフォースアウトと言います。
また、守っているセカンドがボールを捕球後、1塁から2塁に向かって走るランナーにタッチした場合も、フォースアウトとなります。
こういうプレイがフォースプレイと言いまして、アウトならフォースアウトと言います。
これでなんとかフォースアウトの意味がお分かりになられたでしょうか。
またもう一つ応用編として、例を挙げますと、
例えば、
アウトカウントが先ほどと同じワンアウトで、ランナー一塁、3塁の場面を前提とします。
そこで、バッターが、先ほどと同じセカンドゴロを打つと仮定します。
そして、守っているセカンドが捕球後、1塁から2塁に向かうランナーが2塁ベースに着くよりも早く2塁に投げ、アウトにすることもフォースアウトと言います。
また先ほど同じで、守っているセカンドがボールを捕球後、1塁から2塁に向かって走るランナーにタッチした場合も、フォースアウトとなります。
このように、この例を理解していただいてから、先ほどの定義を見ると、先ほど見た時よりも、なんとか理解できるのではと思います。
タッチアウトとは?
続いて、「タッチアウト」とは、デジタル大辞泉の定義では、
「守備側の野手が、ボールを塁から離れている走者に触れてアウトにすること。」
という意味になっています。
なんとか理解できるかと思いますが、もう少しわかりやすく具体例で説明します。
例えば、
アウトカウントがノーアウトで、ランナーが2塁の場面を前提とします。
そこで、バッターが、サードゴロ打つと仮定します。
そして、守っているサードが捕球後、2塁から3塁に向かうランナーにタッチをして、アウトにすることをタッチアウトと言います。
タッチアウトは、フォースアウトに比べると比較的わかりやすいのではないでしょうか。
野球のルールについて、こちらの記事がオススメです。
野球のルールを知らない初心者に!簡単でわかりやすい説明とは?
まとめ!
このように、「フォースアウト」と「タッチアウト」の違いを具体例を交えながらお伝えしました。
もう一度おさらいしますと、
「フォースアウト」は、
アウトカウントがノーアウトで、ランナーが1塁の場面で、バッターが、セカンドゴロ打つと仮定します。
そこで、守っているセカンドが捕球後、1塁から2塁に向かうランナーが2塁ベースに着くよりも早く2塁に投げ、アウトにすることをフォースアウトと言います。
「タッチアウト」とは、
守っている側が、ランナーにタッチをして、アウトにすることをタッチアウトと言います。
今回は、「フォースアウト」と「タッチアウト」の違いをお伝えしました。
少しでも野球のルールがわかる手助けとなれば、うれしく思います。