(出典:http://www.asahi.com/koshien/)
野球においてのボークは、ルールのわからない初心者であれば、「ピッチャーが何か反則的なことをして、相手チームのランナーが進むのかな」くらいのイメージではないでしょうか。
野球をしている人でも、ボークの細かいケースを知らない人もいると思います。
カウントは変わるのか?
ランナーはどうなるの?
など、様々な疑問点があると思いますので、
その疑問点を解消できるように、ボークの意味、牽制球の投げ方なども含めてお伝えしたいと思います。
「ボーク」とは?
先ほどもお伝えしたように、「ボーク」は野球経験者であっても、
細かいルールを知らない人がいるくらいなので、初心者にとっては、少し複雑ではないでしょうか。
そこで、実際のボークのルールは、公認野球規則で定められていて、かなり複雑でわかりにくい表現となっていますので、できるだけわかりやすく、かいつまんで説明していきたいと思います。
ボークのルールは、公認野球規則に、全部で13項目があります。
①ピッチャーが、投球プレートに触れているにもかかわらず、投球途中で投球を中止した場合
②投球プレートに触れているピッチャーが、1塁又は3塁に送球する真似だけで実際に投球しなかった場合
③投手プレートに触れているピッチャーが、塁に送球する前に足を直接その塁の方向に踏み出さなかった場合
④投手プレートに触れているピッチャーが走者のいない塁へ牽制した場合
⑤ピッチャーが打者が十分な構えをしていないにも関わらず、投球した場合
⑥ピッチャーが打者に正対しないうちに投球した場合
⑦ピッチャーが投球プレートに触れないで投球した場合
⑧ピッチャーが、不必要に試合を遅延させた場合
⑨ピッチャーが、ボールを持たずに投球プレートに立った場合
⑩ピッチャーが、牽制球を投げる前に、ボールを放してしまった場合
⑪投手プレートに触れているピッチャーが、ボールを落とした場合
⑫ピッチャーがキャッチャースボックスの外にいるキャッチャーに投球した場合
⑬ピッチャーがセットポジションから投球する際に、完全に静止しないで投球した場合
これだけ13項目もあれば、ボークを知らない人からすれば、難しすぎて、何が書いてあるのかよくわからないと思います。
しかし、実際に、知っておかなければならない点は限られているので、
そんなに神経質にならなくても大丈夫です。
実際に、知っておくべき「ボーク」は、①、④、⑤、⑪、⑬だけを知っておくと良いでしょう。
①ピッチャーが、投球途中で投球動作をやめた場合
④ピッチャーが、走者のいない塁へ牽制した場合
⑤ピッチャーが打者が十分な構えをしていないにも関わらず、投球した場合
⑪ピッチャーが、ボールを落としてしまった場合
⑬ピッチャーがセットポジションから投球する際に、完全に静止しないで投球した場合
これ以外に関しては、⑫の
「⑫ピッチャーがキャッチャースボックスの外にいるキャッチャーに投球した場合」なんかは、野球をしている人でも知らないのではないでしょうか。
ですから、知らなくても全然大丈夫です。
ボークと判定された場合ですが、
ランナーがいる場合は、それぞれ一つずつランナーが進むことになります。
例えば、1塁と3塁にランナーがいるときに、ボークをしたら、
1塁ランナーは2塁へ、そして、3塁ランナーは、本塁に帰ってきて、得点となります。
たまにありますが、サヨナラボークを言われるものです。
先ほどのボークが決勝点となり、サヨナラ勝ちするというケースです。
ボークをしてしまった側は、物凄く悲しいですが、ルールなので、仕方ありません。
また、ランナーがいないときにボークをしてしまった場合は、バッターのカウントのボールが一つカウントされます。
このように、ボークに関しては少し複雑ですが、①、④、⑤、⑪、⑬を知っていれば十分でしょう。
ボークを取られないようにするには?
ピッチャーをしている人のために、ボークを取られないようにするには、どのようにすると良いのかお伝えしたいと思います。
ボークにならないためには、よくありがちなケースに注意した方が良いでしょう。
①投球前は、しっかりと静止すること。
②投球プレートに触れながら、ボールを落としてしまうこと。
③バランスを崩すなどして、投球動作を途中でやめること。
以上のようなケースが良くあると思います。
ですので、このような点に注意する必要があります。
特に①は、投球前はしっかりと静止とありますが、具体的には、2秒くらい静止すれば、確実にボークは取られないでしょう。
また、首以外は動かしてはいけないので、万が一、投げるのに躊躇する場合は、一度投球プレートから、足を外して、仕切りなおすと良いでしょう。
あとは、ボークにならないように気をつけるには、あまり神経質になりすぎないようにするのも重要かなと思います。
野球のルールについて、こちらの記事がオススメです。
野球のルールを知らない初心者に!簡単でわかりやすい説明とは?
まとめ!
このように、ボークのルールについて、お伝えしてきました。
ボークは、かなり複雑なので、ある程度知っておくだけで十分でしょう。
先ほどまとめました、実際に、知っておくべき「ボーク」は、
①ピッチャーが、投球途中で投球動作をやめた場合
④ピッチャーが、走者のいない塁へ牽制した場合
⑤ピッチャーが打者が十分な構えをしていないにも関わらず、投球した場合
⑪ピッチャーが、ボールを落としてしまった場合
⑬ピッチャーがセットポジションから投球する際に、完全に静止しないで投球した場合
以上の5つを知っておくと十分だと思います。
今回は、ボークのルールについて、お伝えしました。
野球のルールが少しでもわかれば、うれしく思います。