野球の送りバントでランナーを進塁することは、野球の試合であれば、だいたい1回以上はあるかなって思います。

 

しかし、この送りバントによって、ランナーを進めることは、本当に戦略、戦術としては正しいことなのでしょうか?

 

送りバントで、ランナーを進めることは、得点圏にランナーを確実に進めたい時には、正しいと選択だと言えると思います。

 

しかし、試合の流れによっては、送りバントをすることで、アウトカウントを増やすことになるため、それは同時に相手を助ける事にもなりかねないと思います。

 

そこで、試合の流れに合った、送りバントの戦術について、お話ししていきたいと思います。

 

試合序盤での送りバント!(ノーアウト、ランナー1塁のケースを想定)

buntmi

(出典:http://yakyusyubi.com/)

試合序盤では、点差にかかわらず、ノーアウトでランナーが1塁の際は、得点圏に確実にランナーを進めるために送りバントをすることをオススメします。

 

仮に、大きなビハインドを追っている場合であっても、まずは1点を取り返すことから反撃をする必要があると思います。

 

なぜなら、試合の流れ的にまずは1点を取ることで、点差を1点でも詰めることにより、相手にもプレッシャーをかけることができるからです。

 

ただ、この考え方もチームの監督によれば、強硬策をする考え方もあるので、何ともいえませんが。

 

しかし、その強硬策は、はまれば大量得点の可能性もありますが、はまらなければ、送らずに打たせて、野手の正面を突いた際に、

 

ダブルプレーとなり、相手の術中に、はまる恐れがあります。

 

要するに、相手を助けることになります。

 

そういうことを考えれば、セオリー通りに、確実に得点圏にランナーを進めることができる送りバントをすることをオススメします。

 

終盤(7回~8回)での送りバント!

 

①終盤で、3点差以内で、ノーアウト、ランナー1塁のケース

 

このケースであれば、確実に得点圏にランナーを進める送りバントをした方が良いと思います。

 

ただし、バントをする人が、足の速い選手、又は左バッターであれば、セフティー気味に3塁に転がすバントをするのは、おもしろいと思います。

 

そのセフティー気味のバントをする際に気をつけないといけないのが、

 

最低でもランナーを進めることが必要条件なので、自分が生きることばかり考えてプッシュ気味にバントをしないでください。

 

プッシュバントをして、もし、ピッチャーの正面に転がったりした場合、ダブルプレーになっては全く意味がないので、

 

運が良ければ、内安打になれば良いくらい感覚でバントする必要があります。

 

セフティーバントは、運良く決まれば良いくらいの気持ちでやれば良いと思います。

 

それで、運良くセフティーバントが決まれば、ノーアウト、ランナー1塁、2塁になるので、再度、送りバントをすれば良いと思います。

 

 

②終盤で、3点差以内で、ノーアウト、ランナー2塁のケース

 

このケースであっても、①と同じように、送りバントをしてランナーを確実に進めることをオススメします。

 

なぜ、そのまま打たせないのか、別に打たせても良いと思いますが、ランナーを3塁に進めることで、

 

いろんな作戦が使えるからです。

 

確実に1点を取るためには、1つのアウトを増やしても、ランナーを3塁に進めることが得策だと言えます。

 

 

③終盤で、4点差以上の場合で、ノーアウト、ランナー1塁、もしくランナー2塁のケース

 

このケースでは、送りバントをせずに、打たせていった方が良いと思います。

 

なぜなら、送りバントすれば、アウトカウントを1つ増やすことになるので、相手チームを助けることにつながるからです。

 

このケースは、とにかくランナーをためることが必要なってきます。

 

その際の戦術については、また改めてお話しします。

 

 

①、②のケースでなぜ、アウトカウント増やしてまで、確実に得点圏にランナーを進める必要があるのかが、疑問になってくると思います。

 

それは、ランナーを得点圏に進めて、ヒットが一本出て、1点を取れたとしたら、1点差、2点差になり、ワンチャンスで同点、逆転できるからです。

 

この1点差、2点差と3点差では、相手に与えるプレッシャーが全く異なりますから、そのためにも、しっかりと送って、1本出して、1点差、2点差にする必要があるのです。

 

最終回(9回)での送りバント!

 

①1点差でランナーが出た場合

 

この点差なら、ノーアウトであれば、確実に得点圏にランナーを進めるために送りバントをする必要があると思います。

 

そして、まずは同点にして、試合を振り出しにすることを考えないといけません。

 

ただし、ワンアウトでランナーが出た場合であれば、送りバントをすると2アウトになってしまうので、

 

送りバントをするのは止めた方が良いと思います。

 

ランナーを走らせながら、ゴロを転がすなど最低でも、2アウトで得点圏にランナーを進めるなどの作戦を取ることを考えた方が良いかもしれません。

 

 

②2点差以上でランナーが出た場合

 

このケースであれば、打たせていった方が良いと思います。

 

送りバントをしていては、アウトカウント増やすことになるので、結果として相手を助けることになりますから。

 

まとめ!

 

序盤、終盤、最終回と点差により、攻め方が大きく異なってきます。

 

今回お伝えしたのは、あくまでもセオリー通りの考え方であり、チームによっては、強硬策も考えられるので、

 

一概に今回のお伝えした作戦が絶対的に正しいわけではありません。

 

ただし、強硬策をするということは、ビッグイニングを作れる可能性がありますが、逆に言えば失敗の可能性の方がかなり高いです。

 

特にトーナメントであれば、中盤以降は、強硬策を取らない方が良いと思います。

 

いくら打撃に自信があっても、甲子園に行けば、好投手がたくさんいますし、手も足が出ないことが多いと思います。

 

それなのにも関わらず、強硬策をしていたら、やはり失敗の確率の方が高いと思います。

 

甲子園常連校で、必ず勝ち上がれる監督さんは、強硬策のような博打的な考えは少なく、

 

常に確率的に高い作戦で得点を積み重ね、なおかつ、相手が嫌がる野球をします。

 

それが、セオリー通りの攻めです。

 

 

今回は送りバントをケースごとにお伝えしました。

 

少しでも戦術の参考になれば、ありがたいです。