少年野球の低学年の子どもを指導するにあたって、まず初めに教えるのはキャッチボールではないでしょうか。
キャッチボールは、野球の守備おいては、基本中の基本なので、一番初めの指導が重要となるでしょう。
ボールの握り方や、どこを意識して投げるべきなのか、などどのように投げればよいのかすらわからないので、初めにしっかりと教えるかどうかで、その子の成長が大きく変わることでしょう。
そこで、今回は、「ボールの握り方やどこを意識して投げるべきなのか」など上達する投げ方をお伝えしていきたいと思います。
ボールの握り方?
先ほどもお伝えしたように、小学生の低学年の子どもは、ボールの握り方を教えていないなら、握り方すらわからないはずです。
そこで、まずは、ボールの握り方からお伝えします。
ボールの握り方は、
①ボールの縫い目に対して、直角に人差し指と中指かけます。
②親指は、人差し指と中指の指先の真下になるように握ります。
③そして、小指と薬指は添えるようにします。
(出典:http://tkk-base.com/)
ここでの、注意点ですが、
人差し指と中指の間をあけすぎないことです。
人差し指と中指の間をあけすぎると、ボールに対して、うまく力を伝えられないからです。
ですから、あまり人差し指と中指の間をあけないように意識して下さい。
また、手のひらをボールにくっつけすぎないことです。
これも同様に、手のひらの部分をボールにくっつけすぎると、
どうしても投げた時の回転数が少なくなり、人差し指と中指の力がうまく伝わらないので、手のひらをボールにくっつけすぎないようにして下さい。
まずは、①~③の順序で、いつでも同じ感じでボールを握れるようにしましょう。
ボールの投げ方とは?
次に、実際にボールを投げていくのですが、
これから先にお伝えしていく投げ方も非常に重要です。
それでは、投げ方を説明しますと、
まずは、5メートルくらいの距離で、他の部分は一切使わずに、腕だけを使って投げます。
これは、何のための練習かと言いますと、
「スナップスロー」の練習です。
ここでのポイントは、肘の位置は、必ず肩よりも上の位置で投げるようにして下さい。
なぜなら、肘が肩のラインよりの下がってしまいますと、
肘に負担がかかりすぎるため、肘を痛める可能性があるからです。
ですから、投げる際は、肘の位置に注意しながら、投げるようにしましょう。
そして、その練習を積み重ねていくわけですが、コントロールも意識しながら投げるようにして下さい。
その腕だけで投げて、コントロールがある程度できようになったら、次に移ります。
次は、全身を使って投げていきます。
その投げる際ですが、
軸足と投げる方向へステップする足のつま先ですが、必ず直角になるようにして下さい。
また、投げる方向へステップする足のつま先は、投げる相手の方向に向けるようにしましょう。
ですので、軸足となる足は、投げる相手に対して、平行になっていて、ステップする足のつま先は、相手の方向に向いていることになります。
まずは、この一連の動きを繰り返し、繰り返し何回も行うことによって、基本を身につけていきます。
したがいまして、この初期の段階では、しっかりとした投げる動作ができることと、狙っている相手の胸に正確にコントロールできるように意識づけをすることが大切です。
まとめ!
このように、少年野球の初期の段階ではこのような投げ方を身につけると、年数を重ねるにつれて、上達も早いと思います。
まとめてみますと、
ボールの握り方は、
①ボールの縫い目に対して、直角に人差し指と中指かけます。
②親指は、人差し指と中指の指先の真下になるように握ります。
③そして、小指と薬指は添えるようにします。
そして、ボールの投げ方は2段階に分けて、
①5メートルくらいの距離で、他の部分は一切使わずに、腕だけを使って投げます。
②軸足と投げる方向へステップする足のつま先ですが、必ず直角になるようにし、投げる方向へステップする足のつま先は、投げる相手の方向に向けるようにしましょう。
このように、しっかりとボールを握り、投げることができるようになるまで、何回も何回も繰り返しキャッチボールを行ってください。
初めは、強いボールを投げるという意識よりも、しっかりと相手の胸にコントロールすることを意識する方がよいでしょう。
キャッチボールは、守備おいての基本ですので、少年野球の時からきちんと基本を身につけましょう。
今回は、少年野球の低学年向けのキャッチボールの上達する投げ方をお伝えしてきました。
少しでも、投げ方をマスターできる手助けとなれれば、うれしく思います。