(出典:http://matome.naver.jp/)
ピッチャーの変化球は、真っすぐにくるストレートと異なり、バッターから見れば、ときに幻惑的な雰囲気すらあります。
なぜならば、自分が思い描いている変化より、ありえないほどの変化をするときがあるからです。
私は、大学の時に狙っていた変化球がきたと思ってバットを振ったのですが、全くバットにかすることなく空振りしたことがあり、
そのときに、ボールが消えたような感覚がありました。
それは、まるで漫画なような感覚でした。
そこで、今回は「シュートの投げ方や握り方や回転」などをお伝えしていきたいと思います。
シュートとは?
「シュート」は別名「ツーシーム」とも言われ、以前に比べると「シュート」を投げるピッチャーが多くなってきたように思います。
そして、「シュート」の変化についてですが、
右ピッチャーであれば、利き腕の右方向に曲がります。
逆に、左ピッチャーであれば、利き腕の左方向に曲がります。
そして、右ピッチャーが右バッターに「シュート」を投げるとすれば、バッターの内角に食い込んでくるボールとなります。
ですので、バッターを詰まらせて、サードゴロやショートゴロに打ち取るためにシュートを使います。
また、ストレートと同じようなスピードで「シュート」を投げることができれば、
バッターからは見極めにくいため、よりバッターは詰まりやすくなります。
ですので、バッター目線で変化球を磨くのがよいのかもしれません。
また、「シュート」は、決してバッターから空振りを取るために投げるボールではありません。
「シュート」が一番効果的に活きるのは、ここ一番の場面で、ダブルプレイがほしいときに、「シュート」を投げることができると、内野ゴロに打ち取ることができるため、投球の幅が大きくなります。
ただし、「シュート」は肘への負担が少しあるので、投げすぎには注意した方がよいでしょう。
以前は、肩や肘への負担を考慮して、高校までは「シュート」を投げないような指導を徹底しているところもあったくらいです。
シュートの握り方とは?
「シュート」の握り方は、
縫い目が最も狭くなっている部分に人差し指と中指を縫い目にかけます。
そして、親指は縫い目にはかけずに握ります。
ちなみに、薬指と小指は軽くボールに添える感じです。
また、握り方のポイントとしては、
あまり深めに握らないことです。
深く握ると、スピードが遅くなってしまいます。
先ほどお伝えしたように、できるだけ速いスピードの方がバッターからも見極めにくいので、浅めに握るとよいでしょう。
(出典:http://www.kpitcher.net/)
投げ方とは?
「シュート」の投げ方は、
人差し指に少し力を入れて、ストレートと同じような感覚で、腕を振って投げます。
腕の振りなどを意識するのかと思いきや、先ほどの握り方で、人差し指にだけ少し力を入れて、ストレートと同じように、投げてください。
腕の振りをストレートと違った投げ方で投げると、バッターから見破られてしまうおそれがあるので、
できるだけバッターからはわからないように、ストレートと同じような腕の振りで投げると、バッターにはより効果的でしょう。
まとめ!
このように、「シュート」は、バッターを詰まらせるためには、かなり有効な変化球です。
ですので、身につけていない人は、練習して、投げられるようになれば、投球に幅が出てくると思います。
ここでまとめてみますと、
「シュート」の握り方は、
縫い目が最も狭くなっている部分に人差し指と中指を縫い目にかけます。
そして、親指は縫い目にはかけずに握ります。また、薬指と小指は軽くボールに添える感じにします。
「シュート」の投げ方は、
人差し指に少し力を入れて、ストレートと同じような感覚で、腕を振って投げます。
ストレートと同じような腕の振りで、ストレートに近いスピードであればあるほど、バッターには有効でしょう。
今回は、変化球の「シュート」の握り方や投げ方について、お伝えしました。