野球を高校くらいまで続けていると、肩やヒジに異常をきたし、故障をした経験があるという方も多いのではないでしょうか。
私も高校の時には、肩もヒジも痛めてしまい、肩を上げるのでさえ、痛みが走ったのを今でも覚えています。
肩、ヒジを痛めてしまうには、それなりの原因がある訳で、その原因を知っておくだけでも、
ケガをしにくくなるのではないでしょうか。
そこで、今回は、「肩、ヒジ」について、なぜ痛めてしまうのか、その原因を知って、故障しにくい投げ方をお伝えしていきたいと思います。
肩、ヒジ痛の原因とは?
肩、ヒジ痛の原因とされるものには、たくさんの要素があると言われています。
その中でも、今回は3つの原因を挙げて、説明していきたいと思います。
①過度の投げすぎ
②筋力の不足
③柔軟性
これらが肩、ヒジ痛の原因とされています。
それでは、具体的にそれら一つ一つを見ていきたいと思います。
(出典:http://matome.naver.jp/)
①過度の投げすぎ!
この「過度の投げすぎ」は、原因としては、よく言われていると思います。
それでは、どのくらい投げれば投げすぎといえるのでしょうか?
これについては、一概に、100球とか150球とか言えるものではありません。
しかし、例えば、ピッチャーをしている人で、ここ数か月間で一日に多くても20~30球ほどしか投げていない人が、
急に80球とか投げれば投げすぎのような気がします。
ですから、徐々に少しずつ球数を増やして、肩、ヒジを慣らしながらの80球、90球であれば問題ないと思いますが、急な投げ込みは注意しないといけません。
また、毎日、毎日100球を投げ続けるのも問題があります。
このような投げ込みを1ヵ月や2ヵ月も続けていたら、肩、ヒジへの疲労も蓄積されるので、
適度な休養も必要です。
なぜなら、ピッチャーは、毎日投げ続けることが練習の全てではないと思います。
投げる以外にも、走り込み、筋力トレーニング、インナーマッスルを鍛えるなど、しなければならないことがたくさんあります。
私が思うのは、肩、ヒジの休養させるのも練習の一つだと思います。
そう考えれば、過度の投げすぎは、「投げる球数と肩、ヒジの休養」をバランス良くしていくことが重要になってくると思います。
②筋力の不足!
これは、特に軟式野球から硬式野球へ変わった時に気をつけなければなりません。
なぜなら、軟式ボールと硬式ボールでは、ボールの重さが大きく異なるからです。
中学までは軟式ボールしか触ったことない人は、重さの違いに驚かれた方も多かったと思います。
私も、中学までは軟式野球だったので、硬式ボールを初めて投げた時には、
「重っ」って思いました。
そこで、気をつけなければならないのは、中学生から高校生に入学して間もない時です。
その頃は、筋力がまだできていない方がほとんどだと思います。
それなのにも関わらず、急にたくさんの球数を投げすぎると、肩、ヒジ周りの筋力がついていけていないために、故障の原因となる場合があります。
ですから、初めて硬式ボールを扱うこととなる方は、筋力がまだついていない段階では、過度の投げすぎは注意した方が良いと思います。
高校に入学したばかりであれば、アピールをしたい気持ちもわかりますが、
それ以降の3年間をもっと充実した野球を送るためにも、張り切りすぎには注意した方が良いと思います。
とは言いながらも、毎年、春先に入学したばかりの1年生が5月、6月あたりに故障しているのが、よく目につきました。
ですので、筋力レベルがまだ足りていない方は、気をつけた方が良いと思います。
③柔軟性!
この柔軟性も肩、ヒジ痛の原因とされています。
特に肩甲骨の柔軟性が重要だと言われています。
あまりにも肩甲骨の柔軟性がないと、肩、ヒジへの負担が大きくなり、故障の原因となってしまいます。
その肩甲骨の柔軟性を高めることで、球に切れが出てきたりして、ケガの防止だけでなく、高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
そういう点からも、肩甲骨の柔軟性を高めることは、たいへん重要だと思います。
まとめ!
野球で故障しない投げ方をするには、
①過度の投げすぎ
②筋力の不足
③柔軟性
このような3点をしっかりと頭にいれておくことで、少しは防ぐことができると思います。
特に、高校になって初めて硬式ボールを投げる方は、アピールをするために張り切るのはわかりますが、
先を見据えた投げ方を心がけるようにした方が良いと思います。
少しでも野球上達のプラスになれば、幸いです。