野球のピッチャーをしている人にとって、肩の痛みが出ないように、しっかりとストレッチするというのは、かなり重要だと思います。
私が中学、高校の時までは、今ほどピッチャーの肩については、特段何も言われていなかったと思います。
今とは異なり、ピッチャーは投げ込みをたくさんさせて、その中でも肩を痛めなかった人が最終的にエースとしていた高校さえありました。
しかし、それではダメですね。
時代はかなり変わりました。
今では、ピッチャーの肩は消耗品とも言われていますから、肩の痛みが出ないように、投げて後には、きっちりストレッチをしないといけませんね。
そういうことで、今回はピッチャーの肩まわりのストレッチをお伝えしていきたいと思います。
肩の痛みが出る原因とは?
(出典:http://matome.naver.jp/)
肩の痛みが出る原因については、
①過度の負担
②柔軟性
③姿勢が悪い
このようなことが挙げられます。
①過度の負担とは、これはもうご存知だと思いますが、投げすぎですね。
ちなみに一日当たりどのくらい投げていますか?
150球くらいを超えたら、もう投げすぎの域に達していると思います。
私が高校の時は、甲子園のベンチ入りが、16人でしたので、控えのピッチャーを合わせてもピッチャーは、どこのチームだいたい3人程度でした。
しかし、当時は今と違いその少ないピッチャーの人数で、試合を勝ち続けなければならず、
現在ソフトバンクホークスの松坂大輔投手がPL学園と試合をした際は、延長17回までもつれ、松坂投手は250球を一人で投げ続けたりもしていました。
そのようなことから、高野連が延長18回から15回へ、そしてそれでも決着がつかないときは、再試合になりました。
それから、甲子園のベンチ入りの人数も増やされることになったりと少しずつ改善されています。
しかし、ピッチャーの肩は、消耗品であることから、日頃から過度の負担がかからないようにしていかなければなりません。
②柔軟性とは、肩回りの可動域が大きなポイントだと思います。
肩は肩甲骨の可動域の広さによって、ケガのしやすさ、そして、大きなパフォーマンスを生むかどうかにかかわってきます。
日本ハムファイターズの大谷翔平選手は、肩の肩甲骨の可動域が物凄く広く、やわらかいため、あれだけの爆発力のあるパワーを生み出しています。
また、ドジャースの前田健太投手も「マエケン体操」と言われているように肩甲骨の可動域をしっかりとストレッチされていることから、あれだけの威力のあるストレートを投げたり、ケガの防止につなげています。
③姿勢が悪いと、腰、肩の原因となります。
特に、猫背の人や普段からある同じ体勢を取り続けている人は、要注意です。
次は、この中でも、特に野球の肩に大きく直結する、肩甲骨のストレッチについて、お伝えします。
肩甲骨のストレッチ!
それでは、肩甲骨のストレッチのやり方について、お話しします。
ひじをおさえて、左ひじであれば、右側へ、右ひじであれば、左側へ伸ばす
これをすることによって、後ろ側を伸ばすことができます。
オーソドックスなストレッチですが、時間をしっかりかけてやるのがポイントです。
最低30秒×2セットくらいは必要です。
次は、用意するものとしては、タオルです。
①両足を肩幅まで開き、タオルの両端を持ち、上に上げます。
②タオルの両端を左右で引っ張り、頭の後ろで肘を引き下ろす。
③元の位置(①の位置)に戻す。
ポイントとしては、②のところで、肩甲骨を中央に寄せる意識することが重要だと思います。
最後は、肩を内側に捻るストレッチです。
①正座をした状態から、両手をできるだけ遠く床にひざまずくような姿勢で30秒間キープする。
②右腕を斜め45度方向に真っすぐ伸ばして床につけ、腕を内側に捻りながら肩を入れ、①と同様に、ひざまずくような姿勢で30秒間キープする。
③は、②の逆の左腕でも同様に行う。
まとめ!
このようなストレッチはできるだけゆっくりと行うことを心がけてください。
無理に反動を使ったりしないでください。
また、ストレッチの際に痛みあるくらい伸ばせば効果があるものではありません。
逆に悪化させることもあるので、過度にストレッチすることは、厳禁です。
また、肩のストレッチは、ピッチャーだけでなく、野手も同様にケアする必要があるので、同じようにストレッチすることをオススメします。