(出典:http://www.gifu-np.co.jp/)
みなさんご存知のように、高校野球の全国大会である甲子園は、春、夏合わせて2回あります。
意外と「春の甲子園」と「夏の甲子園」の違いを知らない人もいるのではないでしょうか。
春は選抜高校野球と言われているので、「誰かが選抜して、その選抜された高校が甲子園に出場できるのかな」くらいは知っているかと思いますが、春の甲子園と夏の甲子園では、予選や出場校や組み合わせ抽選などいろんなところが違います。
そこで、今回は、春の選抜大会と夏の選手権の違いをできるだけわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
正式名称の違いは?
春の選抜大会の正式名称は、
「選抜高等学校野球大会」と言います。
主催者は、
毎日新聞社と日本高等学校野球連盟です。
一方、夏の選手権の正式名称は、
「全国高等学校野球選手権大会」です。
主催者は、
朝日新聞者と日本高等学校野球連盟です。
このため、春は「センバツ」と呼ばれ、夏は「夏の甲子園」と呼ばれたりします。
出場校の違いは?
春の選抜は、
出場校は、最大32校です。
また、下一桁が「0」または「5」の大会は記念大会と呼ばれ、下一桁が「0」の大会は最大36校、下一桁が「5」の大会は最大34校になります。
その32校は、日本高等学校野球連盟の選考委員会によって決められます。
そして気になる選抜する方法ですが、
前年の秋季大会の成績を参考に選抜されます。
これは、あらかじめ各地区別に出場枠がある程度決められています。
それに加えて、毎年11月に神宮球場で行われる、各地区の優勝校のみで争う明治神宮大会で優勝した地区に1枠が与えられるシステムとなっています。
また、地域性も考慮して、各都道府県につき多くても2校までしか選抜されません。
近畿地区は6校選ばれるのですが、
例えば、近畿大会の準決勝に同一府県が3校も残っている場合は、2校までしか選抜されません。
こういう場合は、それまでの戦績や近畿大会前の地方大会の予選での結果次第で決められるようです。
夏の選手権の出場校は、
各都道府県1校ずつ出場します。
ただし、東京都と北海道のみ2校ずつ出場します。
ちなみに、東京なら西東京と東東京に分けられ、北海道は北北海道と南北海道に分けられます。
そして、合計49校が甲子園に出場します。
春の選抜と夏の選手権では、出場校がかなり違うので、
春の選抜では、2回戦から出場の高校であれば、2つ勝てば、ベスト8に入ることができます。
また、夏の選手権の場合は、各都道府県を勝ち上がってきた優勝校が甲子園に出場するため、春の選抜に比べると、レベルが高いとも言われます。
そういう意味では、夏の選手権で、日本一になるのは、かなり難しいでしょう。
その中でも、春夏を通じて連覇をしている高校は相当強い高校であるといえるでしょう。
トーナメントの組み合わせの違いは?
春の選抜では、
抽選は一番初めの抽選会の1回きりです。
ですので、初めの抽選会での運の良さが、勝ち上がっていくにも重要なポイントとなります。
運が悪く、強豪校ばかりとの対戦では、ずっと勝ち続けるのは難しいですからね。
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一方、夏の選手権では、
毎試合抽選が行われます。
これは、試合後に勝者のキャプテンが抽選を行うシステムになっています。
ですので、毎試合毎試合、春の選抜とは違い、抽選次第で、どこの高校と対戦するのかがわからないため、ドキドキ感があります。
まとめ!
このように、高校野球の春の選抜大会と夏の選手権の違いが少しずつわかってきたのではないでしょうか。
春は春の面白さがありますし、夏は夏の面白さがあります。
どちらにしても、日本全国にたくさんの高校がある中で、甲子園に出場できるのは、たった一握りですので、甲子園に出場できる選手は日頃からの練習の成果を甲子園で思い切り出しきって、プレーしてほしいです。
そして、みている人にたくさんの感動を与えてほしいです。
今回は、高校野球の春の選抜大会と夏の選手権大会の違いをお伝えしました。