(出典:http://mainichi.jp/)
野球において、シーズンが終わると、ニュースで「今年の新人王の予想、候補は阪神タイガースの〇〇選手の可能性が高いですね」というのを聞いたことがあると思います。
そもそも新人王ってどのような条件の選手が、選ばれるかが気になるところでしょう。
そこで、今回は、プロ野球の新人王の条件、資格、権利を野球を知らない人にもわかりやすく解説したいと思います。
新人王の条件とは?
この新人王をわかり易く、かみ砕いて言いますと、
シーズンにおいて、もっとも活躍した新人の選手に贈られる賞です。
正式には、「最優秀新人」と呼びます。
そして、正式な新人王の条件は、
・初めて支配化登録されてから5年以内の選手。
・前年までの出場が一定以下の選手。
・海外のプロ野球リーグに参加した経験がない選手。
この3つの全てを満たす選手が、新人王の対象選手となります。
「前年までの出場が一定以下の選手」の詳細を説明したいと思います。
これは、投手と野手では、別々に規定が設けられています。
投手は、前年までのイニング数が30イニング以下となります。
野手は、前年までの打席が、60打席以下となります。
ちなみに、この新人王の選考方法ですが、
全国の新聞や放送各社などに所属してプロ野球を担当している記者による投票によって、セ・リーグ、パ・リーグ一名ずつ選出されます。
かなり面白い選考方法ですね。
ですから、沢村賞みたいに、プロ野球のOBによる選考ではないので、少しユーモアな感じで選考されることになります。
先ほどの出場による制約は、5年以内に、投手なら30イニング以下、野手なら60打席以下となっていますので、各チームの新人王の可能性がある選手が、8月~9月にかけて活躍した場合に、その年は新人王の可能性がないときは、その年に新人王の条件を満たす前に、大人の事情によって、新人王の資格を来年に持ち越すことがあります。
この新人王は、一生に一度しか獲得することができない賞なので、仕方ないのかなって思います。
今年もシーズンが終わったので、新人王の行方が気になるところだと思います。
そこで、過去の新人王の傾向をお伝えしていきたいと思います。
過去の新人王の傾向は?
新人王の獲得時の平均所属年数は、1.3年くらいとなっています。
このデータをみる限り、入団してから1年目か2年目に新人王の条件を満たすので、入団当初から新人王を取る意気込みがなければ、新人王を獲得するのは難しそうですね。
先ほどもお伝えしたように、入団1年目の選手でも、徐々にプロの世界に慣れてきて、8月くらいから活躍している選手は出場条件を満たしてしまいますが、出場成績自体の母数が少ないために新人王を獲得するのはかなりの不利となるでしょう。
例えば、今年の阪神タイガースの高山俊選手は、1年間1軍で活躍し、打席数530打席、打率.275、本塁打8本でしたが、
仮に、9月くらいから1軍に初めて登録された選手が、100打席で、打率.320、本塁打10本だったとしたら、
おそらくですが、前者の高山俊選手の方が打席数が多く、その中で打率.275を残しているため新人王を獲得する可能性が高いと思われます。
このように、中途半端に新人王の資格条件を満たしてしまった場合は、かなり不利となるので、先ほどの大人の事情で、来年に持ち越すことがあります。
次に、投手か打者のどちらの方が新人王の選出が多いのか?
答えは、投手が43人、野手が10人となっています。(平成以降)
物凄くピッチャーの獲得者が多いことがいえます。
打者はプロのピッチャーに慣れるのが厳しいと言われていますが、結果として、大きくピッチャーよりになっています。
そう考えると、もう少し平等にするために、打者の条件をもう少し緩和させる改正をするのもありですね。
今年は、投手、野手のどちらの選手が選ばれるのかわかりませんが、どの選手なのか楽しみですね。
野球のルールについて、こちらの記事がオススメです。
野球のルールを知らない初心者に!簡単でわかりやすい説明とは?
まとめ!
このように、新人王の資格条件がなんとなくわかってきたのではないでしょうか。
まとめてみますと、
・初めて支配化登録されてから5年以内の選手。
・前年までの出場が一定以下の選手。
・海外のプロ野球リーグに参加した経験がない選手。
の条件を満たす選手で、シーズン通して活躍した選手が選ばれるシステムになっています。
また、選出方法は、プロ野球のOBではなくて、新聞記者等によって、選ばれます。
このように、今回は、新人王の資格条件をお伝えしてきました。